新興企業の成長力評価の動きが強まっている。大変興味深い相場。
6月1日の東京株式市場において、新興企業株を反映する東証マザーズ指数は1000ポイントを上回った。2018年12月以来の大台越え。
マザーズ指数の急回復には、新型コロナウイルスのワクチン開発を進めるアンジェスの4月以降の急騰が大きく貢献。他にも、時価総額の大きいメルカリやそーせいグループ、フリー、メドレーも押し上げに貢献。3月安値からの上昇率はなんと約9割。
東証マザーズ指数の業種(東証33業種)毎の時価ウェイトは、情報・通信業が約48%、医薬品が約22%、サービス業が約17%と、この3つの業種で指数のウェイトの85%以上。
なお、サービス業には、時価総額が1000億円を超えるミクシィ(2121)や弁護士ドットコム(6027)の他、もう少し小さいロゼッタ(6182)、アスカネット(2438)、ネクストーン(7094)、ウェルビー(6556)、総医研ホールディングス(2385)、ケアネット(2150)などの新興企業が含まれる。
東証マザーズ市場は個人投資家の多くが参加する市場と言われている。短期の資金が出入りしやすい上、東証マザーズ指数はこれまでの2カ月近くほぼ一本調子で上昇し、過熱感がある。
ここから先、特にファンダメンタル分析をしっかりと行い、個別銘柄を丁寧に拾っていくことが重要な局面か。