日本ではシルバーウィークを迎える週末ですが、米国株投資でも特にハイテク銘柄に投資している方は足元の調整局面が気になるところかと思います。9月17日もNASDAQ100指数は▲1.48%下落しました。
米国ハイテク株の指数であるNASDAQ100指数に連動することを目指すETFであるQQQは、年初来の好調なパフォーマンスから注目を集めてきましたが、短中期的な先行きについては①警戒を強める、もしくは、②一度ポジションの調整をする方がいい可能性があります。
QQQの昨日終値を反映した一目均衡表は以下の通りです。赤色実線の転換線が青色実線の基準線を下回り、トレンドは下向きになっています。赤色点線の遅行指数も基準線にかなり近づいてきています。(遅行指数が基準線を跨げばテクニカル的にはもう一つの売り材料です。)紫色の雲が価格の支持帯となる可能性がありますが、警戒を強めたほうがいい局面です。ご注意ください。
一般的にテクニカル分析の強みはリスク管理について、投資家の感情を排除して行うことができることです。その意味でもこのタイミングではテクニカル分析のリスク管理手法を取り入れることは重要です。
いいニュースは市場のボラティリティは少しずつ落ち着き始めています。VIX指数のボリンジャーバンドを描くと以下の通りです。青色の線がVIX指数の値で、茶色が移動平均を、赤色と緑色の線がそれぞれその移動平均の1標準偏差上と下を表しています。
先日もご紹介しましたが、上記のセクター間の相関係数(2020年9月17日時点)に基づいて、インダストリアルセクターを代表する「Industrial Select Sector SPDR Fund」のETFへQQQから入れ替えをしてもいいかもしれません。
ご参考になれば幸いです。