気になるAI関連銘柄間での違い (2020.06.09)

6月 9, 2020 気になる
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先日、AI関連銘柄として気になる銘柄7社を紹介した。

投資の参考になればと、それぞれの銘柄のファンダメンタルズの違いを把握するため、本決算の数字のみを使い、グラフを描いた。そのうちの4社を以下紹介。(y軸が0の線も赤の点線で表記してあるので、それぞれの利益が黒字が赤字かも含めて傾向を確認できる。)

以下のグラフを見比べると、同じ新興企業でAI関連銘柄とはいえ、それぞれの企業のファンダメンタルズ(特に損益に関する経営状況)の推移はかなり異なることがよく分かる。

例えば、「ロゼッタ<6182>の2018年4月に発表された2018年2月期の利益はほとんどゼロ、当期利益に至っては大きなマイナスになっているのはなぜだろう?」、「モルフォ<3653>の売上高は若干増加しているのに、利益率が徐々に減っているのはなぜだろう?」など疑問がわいてくる。それらの疑問をもとに、四半期決算短信など適時開示を活用すると、将来の業績予想に影響を与える可能性がある要素(ファクター)がより明確になる。

企業ごとに売上高や各利益の推移の様子が異なる。このため、今回示したようなファンダメンタルズの傾向を判断することは投資の際に重要。加えて、それぞれの企業のバリュエーションが割高であるか、割安であるかの判断が必要となる。

ALBERT <3906>

ディジタルメディアプロフェッショナル <3652>

モルフォ <3653>

ロゼッタ <6182>

投稿者: CFA

米国証券アナリスト、日本証券アナリスト検定会員。また、経営学修士号(MBA)保持者ならびにベータ・ガンマ・シグマ所属。 仕事でも色々なことを考えるので、投資にあたって面白いと思った情報を継続的にご紹介します。皆様のご投資の参考になればと思い、Finepresa(フィネプレサ)を立ち上げました。 よろしくお願い致します。