2020年11月3日に行われるアメリカ大統領選挙。
トランプ大統領が再選を果たすのか、民主党が4年ぶりに政権を奪還するのか。また、その結果が投資にどのように影響を与える可能性があるのか気になるところ。
大統領選や米国選挙の今後を予測するうえで大変興味深いウェブサイトを紹介したい。FiveThirtyEightである。
https://fivethirtyeight.com/
このウェブサイトは、2008年3月にネイト・シルバーというアメリカ合衆国の統計学者によって立ち上げられた。
なぜこのサイトが面白いのかというと、2008年合衆国大統領選挙では合衆国50州のうち49州における勝者を正確に予測し、同年の上院選挙では35人の勝者全員を正確に予測。
2012年アメリカ合衆国大統領選挙では全50州とコロンビア特別区における勝者を正確に予測。
2016年アメリカ合衆国大統領選挙の前日には、ヒラリー・クリントン氏が71%の確率で、ドナルド・トランプ氏が29%の確率で大統領になると予測。結果、外してしまっているが、他の主要な予測では、ヒラリー・クリントン氏の当選を85%-99%と予測していた。相対的にはより確率を正確に捉えていたともいえる。
ネイト・シルバーは、2009年4月にはタイム誌が毎年発表する「世界で最も影響力のある100人」の一人に選ばれている。
さて、本日6月25日のブルームバーグの報道によると、ニューヨーク・タイムズとシエナ・カレッジが実施し、6月24日に公表された全国世論調査では、民主党候補指名が確定したバイデン前副大統領の支持率は50%と、トランプ大統領の36%を上回っているとのこと。
現在のFiveThirtyEightの集計は、バイデン氏が50%、トランプ大統領が41%なので、FiveThirtyEightのほうがトランプ氏当選の確率を5ポイントほど上に見ている。なお、FiveThirtyEightの数字はよりリアルタイム性があるので、興味深い。
今後も11月の大統領選まで選挙予測のツールとして活用できるのではないかと思い、紹介した。お役に立てば幸いである。