気になる原油価格とリグ稼働数

7月 3, 2020 気になる
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ベーカー・ヒューズ社の米石油採掘装置(リグ)稼働数は、北米で稼働する石油リグの数を示す。指数は毎週金曜日に公開。石油リグ統計は1944年以来70年以上にわたり一貫して集計されてきた。

実際、リグ稼働数は、主要な経済メディアや業界の出版物によって発表され、多くの統計報告に含まれている。この指数は、石油業界の活動の重要な指標とみなされている。

リグ稼働数は、石油消費と需要の先行指標と言われており、国内及び国際規模の原油価格レベルはこの指標に影響を受けるとも言われている。

一般的に、稼働中の採掘装置(リグ)稼働数が増加すると、生産量が増加。生産量の伸びは、価格の低下要因となりやすい。一方で、稼働中のリグの減少は、価格の上昇要因になりやすい。

米国のリグ稼働数とWTI原油価格の変動をグラフにまとめてみた。

青色が米国稼働リグ数、赤色がWTI原油価格。青色は、赤色の遅行指数のようにも見える。足元、WTI原油価格と米国リグ稼働数の動きに乖離が見える。青色(リグ稼働数 ≒ 供給)がしっかりと絞らて来ており、原油価格が上昇していることが確認できる。

経済活動の回復プロセスが原油価格に与える影響が大きいように見える。

投稿者: CFA

米国証券アナリスト、日本証券アナリスト検定会員。また、経営学修士号(MBA)保持者ならびにベータ・ガンマ・シグマ所属。 仕事でも色々なことを考えるので、投資にあたって面白いと思った情報を継続的にご紹介します。皆様のご投資の参考になればと思い、Finepresa(フィネプレサ)を立ち上げました。 よろしくお願い致します。