“Warren Buffett Is Back in the Game” 「ウォーレン・バフェットがゲームに戻ってきた」。
ニューヨーク・タイムズのニューズレター「ディールブック」にそんな見出しが躍った。
ウォーレン・バフェット氏率いるバークシャー・ハサウェイが久しぶりに業界を沸かせる大型投資を決めた。2020年7月5日、ドミニオン・エナジーから天然ガスパイプライン網を97億ドル(約1兆400億円)で買収すると発表。今回の買収は、バフェット氏にとってパンデミック以来初の買収となる。新型コロナウイルスの感染拡大と天然ガス価格の下落という要因が組み合わさったことで、バフェット氏は非常に有利な価格でドミニオンの天然ガス事業を買収することができたと言われている。
バフェット氏は、世界が自動車から電気自動車に移行するという未来を見据えて動いているのではないかとのこと。仮に、今後数年で世界の自動車は電動自動車に積極的に移行した場合、発電所で使用される天然ガスの需要が伸びるという未来の予測だろうか。
ご存知の通り、ウォーレン・バフェット氏は米国の起業家であり、世界で最も著名な投資家の1人。2019年2月12日時点で、世界第4位の富豪。資産は推定849億ドル(9兆円)。バークシャー・ハサウェイを4340億ドル(約47兆)の複合企業に育てている。ちなみに、バークシャーの5月時点の手元資金は、1370億ドル(約15兆円)。
個人的に大変勉強になった、ウォーレン・バフェット氏の名言を3つご紹介したい。
“The investor of today does not profit from yesterday’s growth.”
「今日投資を行うものは昨日の成長から利益を得られない。」
(投資は現状に基づいて行うのではなく、未来の予測に基づいて行われるべき。)
“Diversification is a protection against ignorance. It makes very little sense for those who know what they’re doing.”
「分散投資は投資家が無知であることを守ってくれるに過ぎない。投資を理解し、取り組んでいる人にとっては全く持って意味をなさない。」
“If you’re an investor, you’re looking on what the asset is going to do. if you’re a speculator, you’re commonly focusing on what the price of the object is going to do, and that’s not our game”
「もしあなたが投資家ならば、資産(ビジネス)がどう動くかに注目する。もしあなたが投機家なら株価がどう動くかに注目する。我々はそのゲームはしない。」
そして、私がいつも思い出すようにしている名言がこちら。
「If a business does well, the stock eventually follows.」
「ビジネスがよければ、株価は最終的に追従する。」(ビジネスの動向を見る必要がある。)