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本日、2020年7月15日、米連邦準備制度理事会(FRB)が発表した6月鉱工業生産は前月比+5.4%と、伸びは5月+1.4%から予想の+4.3%以上に改善し1959年以降61年ぶり最大の伸びを記録しました。回復のペースは非常に速いですが、まだ2020年1月の水準まで回復途上となっています。
同じく7月15日、ニューヨーク連銀製造業景気指数も発表されました。足元の景況感(青色の線)は2020年4月に過去最低のマイナス78.2になった後、7月には急速に回復しています。2月以降で漸く初めてプラスに転じました。
一方で、以下のグラフで赤色の線が6カ月先の景況予想ですが、18.1ポイント低下して38.4となりました。6カ月先の景況予想において、楽観的な見方が弱くなったことを意味しています。とはいえ、その水準は引き続き高い水準となっています。
以上から、米国のマクロ経済のファンダメンタルズが様々な観点から徐々に改善してきており、見通しは楽観的であると確認できます。
一方で、新型コロナウイルスの感染再拡大をいかに抑え込むかが、今後の経済活動の回復を見通す上で引き続き重要になっているように思われます。