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気になる米国株の四半期決算のシーズン到来です。
株式市場は、7月13日~17日の1週間は、新型コロナワクチンや景気回復への期待を追い風にS&Pが1.2%値上がりする一方、マイクロソフトやアマゾン・ドット・コムが売られたことで、ナスダックは1.1%値下がりしました。
NASDAQ苦戦の印象ですが、3月のロックダウン期間中に終値が最低であった2020年3月23日を100として2つの指数のグラフを描くと以下の通りです。
6月10日頃から2つの指数の乖離幅が広がっていることを見ることができます。まだまだ、テクノロジー株を多く含むNASDAQはS&P500指数を上回るパフォーマンスになっています。
足元の株価の水準ですが割高なのでしょうか。
S&P500指数採用企業およびNASDAQ指数採用企業の今後12か月の予想PERはそれぞれ25.9倍と31.4倍になっています。
特に、オールドエコノミー銘柄も多く含まれているS&Pの現在の水準は20倍を超えていますので、割高になってきているといえます。
7月20日の週とその翌週が米国の四半期決算が集中するシーズンです。特に、予想(ファンダメンタルズ)からの乖離に要注意です。