気になる四半期決算シーズン到来(米国株)

7月 19, 2020 気になる
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気になる米国株の四半期決算のシーズン到来です。

株式市場は、7月13日~17日の1週間は、新型コロナワクチンや景気回復への期待を追い風にS&Pが1.2%値上がりする一方、マイクロソフトやアマゾン・ドット・コムが売られたことで、ナスダックは1.1%値下がりしました。

NASDAQ苦戦の印象ですが、3月のロックダウン期間中に終値が最低であった2020年3月23日を100として2つの指数のグラフを描くと以下の通りです。

6月10日頃から2つの指数の乖離幅が広がっていることを見ることができます。まだまだ、テクノロジー株を多く含むNASDAQはS&P500指数を上回るパフォーマンスになっています。

足元の株価の水準ですが割高なのでしょうか。

S&P500指数採用企業およびNASDAQ指数採用企業の今後12か月の予想PERはそれぞれ25.9倍と31.4倍になっています。

特に、オールドエコノミー銘柄も多く含まれているS&Pの現在の水準は20倍を超えていますので、割高になってきているといえます。

7月20日の週とその翌週が米国の四半期決算が集中するシーズンです。特に、予想(ファンダメンタルズ)からの乖離に要注意です。

投稿者: CFA

米国証券アナリスト、日本証券アナリスト検定会員。また、経営学修士号(MBA)保持者ならびにベータ・ガンマ・シグマ所属。 仕事でも色々なことを考えるので、投資にあたって面白いと思った情報を継続的にご紹介します。皆様のご投資の参考になればと思い、Finepresa(フィネプレサ)を立ち上げました。 よろしくお願い致します。