一般的に小型株の動きは投資家心理のバロメーターとみなされることが多く、景気回復局面ではいち早く持ち直す傾向があります。ラッセル2000指数はニューヨーク証券取引所やNASDAQなどに上場している銘柄のうち、時価総額が上位1001位から3000位までの銘柄の浮動株調整後の時価総額加重平均型の株価指数で、多くの米国の小型株ファンドがベンチマークとして採用しています。
この小型株を代表するラッセル2000指数に連動するiシェアーズ ラッセル 2000 ETF <IWM> のチャートは以下をご参照ください。
足元、米小型株は第2四半期決算が相当程度悪くなる可能性があり、さらに、新型コロナウィルスの感染再拡大という逆風に見舞われています。このため、「ゾンビ企業」が続出するのではないかという懸念があります。
ただ一方で、景気回復期にはいち早く持ち直す傾向があるので、調整局面を経て、バリュエーション上魅力があると思われる小型銘柄を妙味のあるレベルでしっかりと買っていくということも考えられます。
米国株投資にあたっては為替ヘッジをしない限り、為替リスクを追加的にとっていることになります。
なお、足元の為替相場ですが、中国株高で欧米株価指数が上昇に転じる可能性、また、日本の連休前ということで輸入企業のドル買いが進み、円買いが後退しています。
ご参考になれば幸いです。