気になるIBMの四半期決算 (2020-2Q)

7月 21, 2020 気になる
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IBMは米国時間の7月20日、2020会計年度第2四半期決算を発表しました。
売上高は予想を上回りましたが、2期連続で前年同期比減になりました。

第2四半期の売上高は前年同期比5.4%減の181億ドル、非GAAPベースのEPSは2.18ドルだった。アナリストらは売上高を177億2000万ドル、EPSを2.07ドルと予想していました。

セグメント情報は以下をご参照ください。

上記のセグメント情報を見ると、クラウドおよびコグニティブソフトウェア部門の売上(Total Segment Revenue)65億ドルと、税引前マージン(Pre-tax Margin)26.3%の組み合わせが突出していることが分かります。

グローバルビジネスサービス部門、グローバルテクノロジーサービス部門、システム部門の売上高も大きいですが、Pre-tax Marginは、それぞれ9.2%、3.8%、11.8%となっています。

クラウドおよびコグニティブソフトウェア部門のPre-tax Incomeの貢献はそれぞれのセグメントからの貢献の総和に対してなんと62%になります。IBMの営業収益のコアになっていることが分かります。

今後もクラウドおよびコグニティブソフトウェア部門の動向がキーになると思われるIBMですが、予想PER 11.4倍で足元の株価の水準は若干割高と思われます。

IBMはベータが1.2と高めの銘柄ですので、価格をモニタリングしながら、調整局面でフォローアップ対象の銘柄と言えそうです。

投稿者: CFA

米国証券アナリスト、日本証券アナリスト検定会員。また、経営学修士号(MBA)保持者ならびにベータ・ガンマ・シグマ所属。 仕事でも色々なことを考えるので、投資にあたって面白いと思った情報を継続的にご紹介します。皆様のご投資の参考になればと思い、Finepresa(フィネプレサ)を立ち上げました。 よろしくお願い致します。