IBMは米国時間の7月20日、2020会計年度第2四半期決算を発表しました。
売上高は予想を上回りましたが、2期連続で前年同期比減になりました。
第2四半期の売上高は前年同期比5.4%減の181億ドル、非GAAPベースのEPSは2.18ドルだった。アナリストらは売上高を177億2000万ドル、EPSを2.07ドルと予想していました。
セグメント情報は以下をご参照ください。
上記のセグメント情報を見ると、クラウドおよびコグニティブソフトウェア部門の売上(Total Segment Revenue)65億ドルと、税引前マージン(Pre-tax Margin)26.3%の組み合わせが突出していることが分かります。
グローバルビジネスサービス部門、グローバルテクノロジーサービス部門、システム部門の売上高も大きいですが、Pre-tax Marginは、それぞれ9.2%、3.8%、11.8%となっています。
クラウドおよびコグニティブソフトウェア部門のPre-tax Incomeの貢献はそれぞれのセグメントからの貢献の総和に対してなんと62%になります。IBMの営業収益のコアになっていることが分かります。
今後もクラウドおよびコグニティブソフトウェア部門の動向がキーになると思われるIBMですが、予想PER 11.4倍で足元の株価の水準は若干割高と思われます。
IBMはベータが1.2と高めの銘柄ですので、価格をモニタリングしながら、調整局面でフォローアップ対象の銘柄と言えそうです。