新型コロナウィルスの感染拡大とそれに伴うロックダウンの影響から市場に大きなストレスがかかった3月以降のGAFAMの株価の上昇がよく取り上げられますが、クラウドサービスの成長の恩恵を受けているAmazon、Microsoft、Intel、IBMの4銘柄について、2010年1月を100としてグラフを描くと以下の通りです。
2015年1月までは4銘柄とも株価の変化という観点からは大きな違いはなかったものの、それ以降の違いが顕著です。Amazonは2010年1月時点の株価の24倍弱の株価になる一方、Microsoftは9倍弱、Intelは4.6倍、IBMは1.7倍になっている。ハイテクセクターの成長性を如何にとらえるかが大きな投資判断になっている。
10年後20倍以上となっているような次世代の銘柄を発掘するのが株式投資の醍醐味の1つだと思います。ちなみに、2014年末時点ならびに2020年7月24日時点のの各種指標は以下の通り。
(株価成長に違いが出てくる2015年以前: 2014年12月31日時点)
Amazon: EPS $-0.54、PER n/a、PBR 13.44倍、PSR 1.62倍
Microsoft: EPS $2.48、PER 16.99倍、PBR 3.77倍、PSR 3.77倍
Intel: EPS $2.33、PER 13.80倍、PBR 2.73倍、PSR 2.93倍
IBM: EPS $11.94、PER 11.41倍、PBR 11.23倍、PSR 1.49倍
(2020年7月24日時点)
Amazon: PER 143.76倍、PBR 23.00倍、PSR 5.12倍
Microsoft: PER 33.55倍、PBR 13.34倍、PSR 11.18倍
Intel: PER 9.80倍、PBR 2.81倍、PSR 2.96倍
IBM: PER 17.26倍、PBR 5.55倍、PSR 1.49倍
AmazonのこれまでのEPSとPERのグラフは以下をご参照ください。Amazonは足元の株高については、EPSとの乖離の可能性が気になります。
一方で、Intelについては大きな株価下落を経て割安感が出てきています。