QQQは人気の米国ETFで,2020年8月6日時点で資産総額は約127億ドル(約13.4兆円相当)となっています。正式な名称は、Invesco QQQ Trust Series 1;インベスコ QQQ 信託シリーズ1で、NASDAQ100指数への連動をめざすETFとなっています。
NASDAQには、米国内外の3000以上の企業が上場していますが、その中で時価総額の大きな100銘柄で構成される指数がNASDAQ100指数です。従って、当該指数との連動を目指すQQQの構成銘柄は世界的な大企業となっており、2020年8月6日時点で、アップル(13%)、マイクロソフト(11%)、アマゾン(11%)、アルファベット(7% = GOOGL + GOOG)、フェイスブック(4%)などが組み入れの上位銘柄となっています。
QQQは、3月のマーケットにストレスがかかった際には大きく下落したものの、8月5日現在で年初来約+26%となっています(2020年8月5日終値:271.05)。
本日は趣を変えて、テクニカル分析の活用編です。
QQQのボリンジャーバンドを描くと以下の通りです。
ボリンジャーバンドのグラフを参照していただくと、QQQの株価はボリンジャーバンドの移動平均+1σにほぼ沿って上がってきており、割高感があるため、なかなかボリンジャーバンドを活用して買いに入りにくいグラフに見えます。
短期のトレーディングでは、MACDライン(青色)とシグナルライン(オレンジ色)のクロスで投資行動すべきタイミングがわかると一般的には言われています。そして、足元、まさに青色がオレンジ色を上回ってきているので、上昇のモメンタムがあるように見えます。
ボリンジャーバンドでは割高に見えるものの、MACDでは上昇モメンタムが出てきているように見えるというのが、QQQの状況です。
マクロ経済の先行きとしては新型コロナウイルスの感染再拡大の懸念などもありますが、致死率も低下してきており、もうしばらくはQQQの投資家にとって楽しみな状況が続きそうです。