投資信託をお探しの方々にお役に立てればと、今日は私が気になっているファンドをご紹介します。「東京海上・ジャパン・オーナーズ株式オープン」です。
東京海上アセットマネジメントによって運用されている投資信託で、設定日は2013年4月25日となており、これまでに7年強のパフォーマンスデータがあります。2020年7月末時点で設定来のリターン(税引前分配金再投資のリターン)はなんと+275.70%で、過去3年間のリターン(累計)が+75.16%となっています。
興味深いのはその特徴です。わが国の金融商品取引所上場株式のうち、経営者が実質的に主要な株主である企業を主要投資対象とします。故に、ジャパン・オーナーズ株式という名前になっているようです。
経営者が実質的に主要な株主であるからこそ、エージェンシー問題(株主と取締役の利益対立)に代表されるような組織的な問題が少なく、しっかりとした成長を期待できるのではないかという理屈です。
また、銘柄選定に際しては、経営者のリーダーシップに関する定性分析を重視しつつ、企業の成⻑性・収益性に比較して割安であると判断される銘柄を選別しているようです。
「リーダーシップなど定性面重視+バリュー投資」という非常に興味深い投資方針と思います。
中小型株で85%を超えるポートフォリオとなっており、組入上位銘柄は、日本電産<6594>(総合モーターメーカー)が5.2%、イズミ<8273>が4.2%(ショッピングセンターと食品スーパー)、前田工繊<7821>(インフラ関連の補強や補修に必要な建築・土木資材の製造販売)が同じく4.2%等となっています。
国内株で個別投資をされている投資家の方々でも、銘柄の重複感は小さく、ポートフォリオに組み入れるとリスクを抑えつつ、リターンの向上を図れる可能性があります。
また、一般NISA等で投資信託をお探しの場合は、とても興味深い投資先ファンドと言える可能性があります。
きらりと光るファンドが皆様の投資のお役に立てれば幸いです。