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米労働省が20日発表した15日までの週の新たな失業保険申請件数(季節調整済み)は、前週比13万5千件増の110万6千件と再び100万件を超えました。エコノミストは100万件を切ると予想しており、市場予想より悪い結果でした。
失業保険申請件数とパンデミック失業援助(Pandemic Unemployment Assistance)を合わせて、15日までの週は季節調整前で140万件に到達しました。

一方で、給付を受け続けている失業保険受給者総数は、1480万人で、4月第1週以来最低となりました。
したがって、今回の数字はエコノミストの数字より悪いと単純には言い切れない結果にはなっていますが、当該統計の発表を経てグローバルには株価は若干下落しています。
これは、同日発表されたFOMCの7月の議事録で、米国債のイールドカーブをコントロールするイールドカーブ・コントロールの可能性が遠のいたことに、市場が落胆したことを反映しているともいわれています。
同議事録において、FRBは、労働市場の回復はビジネスの再開に依存し、新型コロナウイルスをいかに封じ込められるかに依存すると考えています。
足元の調整局面で気になる株式をしっかりと拾っていきたいところです。