8月9日~8月15日(国内約定日)の期間の楽天証券での米国ETFの売買ランキング上位5銘柄は以下の通りです。
第1位
QQQ - Invesco QQQ Trust(インベスコQQQ 信託シリーズ1)
第2位
VOO - Vanguard S&P 500 ETF (バンガード・S&P 500 ETF)
第3位
TECL - DIREXION DAILY TECHNOLOGY BULL 3X SHARES(Direxion デイリー テクノロジー株 ブル 3倍 ETF)
第4位
XLF - FINANCIAL SELECT SECTOR SPDR FUND(金融セレクト・セクター SPDR ファンド)
第5位
SPXL - DIREXION DAILY S&P 500 BULL 3X SHARES(Direxion デイリー S&P 500 ブル3倍 ETF)
QQQについてはこれまで何度かブログでも取り上げてきましたので、本日はQQQとVOOのパフォーマンス比較についてご紹介します。
それぞれのETFについて簡単にまとめると、
- QQQはナスダック100指数に連動する米国籍ETFです。ナスダック100指数は、米国の新興企業向け株式市場NASDAQに上場する企業のうち、非金融銘柄で時価総額上位100銘柄の時価総額を加重平均して算出されます。
- VOOはバンガード社が提供する米国株式市場のパフォーマンスを示すS&P500指数への連動を目指すETFです。 投資対象は米国大型株式が大部分を占め、米国の主要業種を代表する500銘柄で構成され、低コストのETFでもあることが好まれ、こちらも投資家にとって人気のETFの一つです。
2014年12月31日~2020年8月21日までのパフォーマンスを比べると、5年間の年率リターンは、QQQが+23.57%、VOOが+13.76%でした。直近の3年間の投資期間でも、年率リターンは、QQQが+26.99%、VOOが+14.04%となっており、共にしっかりとしたリターンとなっており、QQQの年率パフォーマンスがVOOの年率パフォーマンスの約2倍弱であることが分かります。
また、平均ドローダウン(一時的に最大資産から落ち込んだ場合の下落率を表す指標)の観点では、QQQが-2.43%で、VOOが-1.64%でした。ここで興味深いのは、最大ドローダウンですが、QQQが-28.56%である一方、VOOが-33.99%である点です。
平均的なドローダウンでは、S&P500との連動を目指すVOOのほうが、NASDAQ100との連動を目指すQQQよりリスクが抑えられていましたが、(瞬間最大風速を表す)最大ドローダウンではQQQのほうが下落率が抑えられていました。そして年間のリターンもQQQのほうが約+13%も高い結果になっています。
当然のことながら、過去のパフォーマンスは将来のパフォーマンスを約束しませんが、皆さんの持たれている印象と大分違う結果ではありませんか。
ご参考になれば幸いです。