9月3日の米株式相場は大幅に下落しました。大型ハイテク株が利益確定売りに押されて、相場を押し下げました。ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数の下げ幅は一時5%を超えました。
終値ベースで、アップルは約8%安、マイクロソフト約6%安とアマゾン・ドット・コム約5%安となりました。
ナスダックに上場している時価総額が最大規模の非金融企業100社を含むナスダック100指数に連動するETFとしてQQQがあります。2020年9月3日時点のQQQの一目均衡表は以下の通りです。

合わせて、S&P指数の一目均衡表は以下の通りです。

転換線(赤色の実線)は基準線(青色の実線)を超えて上昇を継続していることに加えて、雲が随分下に形成されており、支持帯として機能する可能性があります。ただ、雲の位置が随分と低いので、一時的な急落の可能性は引き続きあります。
テクニカル分析の観点では、昨日の急落で強気相場が終わったわけではなく、相場の上昇局面での健全な調整のように見えます。
バリュエーション(株価)は、実体経済を離れて3月以来大幅に上昇してきていますが、一方で実体経済の回復過程も気になるところです。
米国経済のファンダメンタルズを代表する指数の一つである「非農業部門雇用者数変化 (前月比)」が日本時間の9月4日午後9時30分に発表される予定です。予想では、+140万人となっていますが、実体経済の回復がどの程度なのか確認することも重要です。
ご参考になれば幸いです。